ものづくりの構成 · 愛知県と静岡県

愛知と静岡の製造業、出荷額の内訳はどう違う?

愛知と静岡は、2023年の製造品出荷額等で全国1位と2位だった。ともに製造業が盛んな県だが、愛知では輸送機械が過半を占め、静岡では電気機械や化学工業も大きな割合を持つ。

全国1位の愛知と2位の静岡

総務省・経済産業省の2024年経済構造実態調査(製造業事業所調査)によると、2023年の製造品出荷額等は愛知県が58兆218億円、静岡県が19兆7,732億円だった。静岡県の資料では、この指標の全国順位は愛知が1位、静岡が2位だ。

「製造品出荷額等」は、製品の出荷額に加工賃やその他の収入も含めた指標だ。この総額を業種ごとに分けると、何を作る産業に金額が集中しているかが分かる。

輸送機械が占める割合は約57%と25.6%

愛知県の資料では、2023年の輸送用機械器具製造業の出荷額等は32兆9,087億円。県内の製造業全体の約57%を占める。静岡県の2026年版産業データブックでは、同じ2023年の輸送機械は5兆619億円で、県内全体の25.6%だった。愛知では輸送機械への集中がより強い。

静岡では、電気機械が14.3%、化学工業が13.0%、食料品が7.5%を占める。輸送機械に加え、複数の業種に出荷額が分かれている。一方、愛知にも電気機械3兆5,915億円、鉄鋼3兆4,203億円など、金額の大きな業種がある。輸送機械が過半を占める県にも、ほかのものづくりが広がっている。

出荷額の大きさと、働く人の数

静岡県の同データブックによると、2024年の製造業従業者数は愛知県84万5,283人、静岡県40万8,750人だった。この総数からは、どの業種で何人が働くかまでは分からない。

業種ごとに設備、部品調達、製品単価などが異なるため、出荷額等の構成比が雇用の構成比と一致するとは限らない。輸送機械への集中度は両県の産業を比べる手がかりになるが、雇用の広がりを知るには、業種別の従業者数も必要になる。

資料の読み方。出荷額等は2023年実績、従業者数は2024年の調査値。従業者1人以上の事業所(個人経営を除く)を対象とする推計値です。出荷額等は付加価値、利益、県民所得、生産能力を直接表すものではなく、その構成比を雇用比率には読み替えられません。

出典と関連データ