転入超過の内側にある、大きな往来
総務省統計局の2025年住民基本台帳人口移動報告によると、他の都道府県から東京都への転入は45万1,843人、転出は38万6,624人だった。差し引きでは6万5,219人の転入超過となる。福岡県は転入10万2,453人、転出9万7,317人で、転入超過は5,136人だった。いずれも外国人を含む国内の都道府県間移動の人数だ。
福岡の転入超過は5,136人でも、その両側では年間約10万人ずつが入り、出ている。差し引きの人数だけでは、どれほど多くの人が行き来しているかを捉えにくい。
福岡は九州・山口から受け入れ、東京圏へ送り出す
福岡県の人口ビジョンは、複数年の分析から、九州・山口に対しては転入超過、東京圏に対しては転出超過という構図を示している。東京圏とは、東京・神奈川・埼玉・千葉の4都県だ。
福岡は、九州・山口から人を受け入れる地域であると同時に、東京圏へ人を送り出す地域でもある。この地域別の構図は、先に挙げた2025年の県別総数とは別の集計に基づく。
東京圏には20代前半が広く集まる
2025年の東京圏では、日本人移動者の転入超過が最も多かったのは20~24歳で、8万443人だった。東京都だけでなく、4都県を合わせた人数だ。就学・就職期に重なる年齢だが、移動届から一人ひとりの理由までは分からない。
統計局によると、この年齢の日本人移動者について、東京圏は圏外のすべての道府県に対して転入超過だった。福岡との間だけでなく、全国の各地域から若い世代が集まっている。
資料の読み方。県別総数は2025年の国内都道府県間移動(外国人を含む)で、出生・死亡や海外との移動を含む総人口増減ではありません。20~24歳の8万443人は日本人移動者の東京圏4都県合計です。福岡の地域別分析とは期間・対象が異なり、東京都と福岡県の年齢別・相手県別の厳密な比較には、同じ2025年の原表が必要です。