人口動態 · 福岡県と熊本県

福岡県と熊本県、2023年の粗出生率・粗死亡率は?

福岡県と熊本県では、人口千人当たりの出生率は近い。一方、合計特殊出生率では順位が逆になる。2023年の人口動態統計で、それぞれ何を分母にした数字か確かめよう。

出生率の差は0.2、死亡率の差は2.0

2023年の人口動態統計では、人口千人当たりの粗出生率は福岡県6.8、熊本県6.6。粗死亡率は福岡県12.4、熊本県14.4だ。出生率は福岡が0.2高く、死亡率は熊本が2.0高い。対象は日本で発生した日本人の出生・死亡で、出生は子の住所、死亡は死亡者の住所で県に割り当てる。分母は2023年10月1日時点の日本人人口だ。

合計特殊出生率では順位が逆

同じ統計表の合計特殊出生率は、福岡県1.26、熊本県1.47。粗出生率と違い、熊本の方が高い。合計特殊出生率は15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、人口全体を分母にする粗出生率とは計算方法が異なる。順位の逆転は数字の矛盾ではないが、この表だけで理由を一つに決めることもできない。

死亡率の差を説明するには

粗死亡率は年齢をそろえて比較した率ではない。高齢者の割合が違えば、各年齢での死亡リスクが同じでも県全体の率は違い得る。熊本の方が高い理由を調べるには、同じ期間の年齢別人口と死亡率が必要だ。この粗率だけで健康状態や医療の質の差は結論づけられない。

資料の読み方。粗出生率・粗死亡率は2023年に日本で発生した日本人の出生・死亡を、2023年10月1日の日本人人口千人当たりで表した率。合計特殊出生率とは分母が異なります。年齢調整や因果分析は行っていません。

出典と関連データ